CODE-Vメンバーにフォーカスをあてたオリジナルムービー「冷たいキス」を制作!の画像
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  • CODE-Vメンバーにフォーカスをあてたオリジナルムービー「冷たいキス」を制作!

    CODE-V

  • 「冷たいキス」のミュージックビデオをオリジナルムービー化!完成したDVDをWIZY限定で予約受付!!

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461人
  • 2018.2.16

  • オリジナルムービー「冷たいキス」第1章プロット公開!

    本プロジェクトへご参加いただき誠にありがとうございます。
    みなさまからたくさんの応援をいただき、とても嬉しく思っています!

    本日は皆様にお届けするオリジナルムービー「冷たいキス」のプロットをお届け!
    本作は全5章で構成されており、今回は物語の冒頭となる第1章を公開します。

     


    第1章「辻村とヨンイル」

    80年代後半のバブル期、人々は好景気を享受し、街の異様な熱気に酔いしれていた。辻村和彦は七年前に妻を病気で亡くしてから、時代に取り残されるように傷心の日々を送っていた。

    仕事を終えて、帰り道、辻村はBAR「リバース」の看板を発見する。誘われるように店に入っていく辻村。店長のヨンイルが嬉しそうに辻村を迎え入れる。その店はまだオープンしたばかりで、辻村が一人目の客だった。注文を聞かれ、酒を飲み慣れていない辻村が頼んだのは、ギムレットというカクテルだった。そのカクテルに「遠い人を想う」という意味があるということを、ヨンイルから教えられる辻村。偶然にも自分の境遇に合ったカクテルを選んだ辻村は、感慨深い思いでギムレットを飲んだ。やがて閉店時間になり、辻村が会計をしようとすると、ヨンイルは「最初のお客様なのでお代はいりません」と言った。辻村が戸惑っていると、ヨンイルは続けた。「その代わり明日も来て下さい」辻村は笑って頷き、店を出た。

    次の日、仕事を終えた辻村は、再び「リバース」に足を運んだ。辻村がドアの前に立った時、店の中から男の怒鳴り声が聞こえてきた。慌てて中に入ると、そこには床に伏せるヨンイルとそれを見下ろす男の姿があった。心配してヨンイルに駆け寄る辻村。「悪く思わないでくれ。こっちも仕事なんだ」男はそう言うと店を出ていった。その男はドヒョンといって、消費者金融の借金取りだった。ヨンイルは父の治療費を払うために借金を背負っていた。結局父は死んでしまったが、ヨンイルは想いを継いで、昔、父が経営していた店と同じ名前のBARをオープンさせたのだった。大切な人を亡くしながらも、ちゃんと立ち直り自分の道を歩いているヨンイルの姿に心を動かされ、辻村はずっと誰にも話してこなかった妻の話を静かに語り始めた。ヨンイルはただそれを黙って優しく聞いた。話を聞き終えると、ヨンイルはカウンターの中に入りカクテルを作り始めた。そのカクテルはヨンイルが辻村のために徹夜で考えたオリジナルのもので、「未来へ」という意味が込められていた。これまでにない前向きな気持ちを抱え、辻村がそのカクテルを飲んでいると、稲葉久美子が店に入ってきた。何か運命的なものを感じた辻村は、勇気を出して、「隣いいですか?」と声を掛けた。久美子は小さく頷いた。

    二人は乾杯をして、たわいもない話に花を咲かせた。ヨンイルはその後やってきたソンホにも酒を作って出し、自分の店が少しずつ良くなっていく様子をカウンターの中から幸せそうに眺めていた。


     

    いかがでしたでしょうか。どんな作品になるのか、そしてCODE-Vのメンバーがこのあとどのように物語に絡んでくるのか楽しみですね!

    次回、2月21日(水)に第2章を公開します!


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レポート

  • 2018.2.16

  • オリジナルムービー「冷たいキス」第1章プロット公開!

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    本日は皆様にお届けするオリジナルムービー「冷たいキス」のプロットをお届け!
    本作は全5章で構成されており、今回は物語の冒頭となる第1章を公開します。

     


    第1章「辻村とヨンイル」

    80年代後半のバブル期、人々は好景気を享受し、街の異様な熱気に酔いしれていた。辻村和彦は七年前に妻を病気で亡くしてから、時代に取り残されるように傷心の日々を送っていた。

    仕事を終えて、帰り道、辻村はBAR「リバース」の看板を発見する。誘われるように店に入っていく辻村。店長のヨンイルが嬉しそうに辻村を迎え入れる。その店はまだオープンしたばかりで、辻村が一人目の客だった。注文を聞かれ、酒を飲み慣れていない辻村が頼んだのは、ギムレットというカクテルだった。そのカクテルに「遠い人を想う」という意味があるということを、ヨンイルから教えられる辻村。偶然にも自分の境遇に合ったカクテルを選んだ辻村は、感慨深い思いでギムレットを飲んだ。やがて閉店時間になり、辻村が会計をしようとすると、ヨンイルは「最初のお客様なのでお代はいりません」と言った。辻村が戸惑っていると、ヨンイルは続けた。「その代わり明日も来て下さい」辻村は笑って頷き、店を出た。

    次の日、仕事を終えた辻村は、再び「リバース」に足を運んだ。辻村がドアの前に立った時、店の中から男の怒鳴り声が聞こえてきた。慌てて中に入ると、そこには床に伏せるヨンイルとそれを見下ろす男の姿があった。心配してヨンイルに駆け寄る辻村。「悪く思わないでくれ。こっちも仕事なんだ」男はそう言うと店を出ていった。その男はドヒョンといって、消費者金融の借金取りだった。ヨンイルは父の治療費を払うために借金を背負っていた。結局父は死んでしまったが、ヨンイルは想いを継いで、昔、父が経営していた店と同じ名前のBARをオープンさせたのだった。大切な人を亡くしながらも、ちゃんと立ち直り自分の道を歩いているヨンイルの姿に心を動かされ、辻村はずっと誰にも話してこなかった妻の話を静かに語り始めた。ヨンイルはただそれを黙って優しく聞いた。話を聞き終えると、ヨンイルはカウンターの中に入りカクテルを作り始めた。そのカクテルはヨンイルが辻村のために徹夜で考えたオリジナルのもので、「未来へ」という意味が込められていた。これまでにない前向きな気持ちを抱え、辻村がそのカクテルを飲んでいると、稲葉久美子が店に入ってきた。何か運命的なものを感じた辻村は、勇気を出して、「隣いいですか?」と声を掛けた。久美子は小さく頷いた。

    二人は乾杯をして、たわいもない話に花を咲かせた。ヨンイルはその後やってきたソンホにも酒を作って出し、自分の店が少しずつ良くなっていく様子をカウンターの中から幸せそうに眺めていた。


     

    いかがでしたでしょうか。どんな作品になるのか、そしてCODE-Vのメンバーがこのあとどのように物語に絡んでくるのか楽しみですね!

    次回、2月21日(水)に第2章を公開します!


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